遠隔ヒーリングについて

 

お客様から疑問の声をいただきまして、改めて遠隔ヒーリングについて私なりに言葉にする必要性を感じました。

 

自分にとってあまりに当たり前の日常になってしまうと、改めて言葉にする機会はなかなかやってこないので、こういったご意見はとてもありがたいです。

 

実はヒーリングへの疑問というのは、「人間という存在ってなんなのだろう?」「何故生きるの?」などいう、子供のころに誰しもが考えた素朴な疑問へも迫る大切な想いだと思います。私自身も思えば、その疑問をただ模索し続けていたら、メタフィジカルや神智学の世界に出会い、今もその道を歩んでいるようにも思えています。

 

 

 

例えば、「あなたが誰かのことを思うと、その相手にエネルギーのパイプが繋がれます」と言われても、「うん、そうだな」と思う人もいれば、「え?何それ、あやしい。。。」と思う人も、「一体何を根拠に?」と思う人もいます。

 

ちなみに過去の私は全部でした。

 

 

量子物理学の世界では、原子よりも大きい物は物質とエネルギーが別れて存在するのですが、原子よりも小さな、電子、原子核、陽子、中性子といったもの、さらに細かいクオークといった素粒子と呼ばれるものとなると、エネルギー(=波動)と(粒子=物体)は一体となって、ある時は目に見え、ある時は目に見えない状態なのだそうです。(この原子よりも小さな粒子を「量子」と呼びます。)

 

これを「量子の二重性」と呼ぶそうです。

となると、私たちのこの体もミクロで観測するならば、ある時は波=エネルギー、ある時は個体=肉体になっているってことなんですよね。

 

 

さらに、この量子にはいくつかの法則性があるそうで、中でも「遠隔ヒーリング」に関係深いのは「量子の非局在性」と呼ばれるものだと思われます。

 

 

・観測によってある量子に何らかの影響が与えられたとき、どれだけ距離が離れていようと、強い相互作用を持ったそれと対になる量子も同時に影響が及ぼされる。

 

・更に、量子はある場所に存在しなくなると同時に別の場所に現れるが、それがその間の空間を通って移動したとは言えない(量子飛躍)。

 

・また量子は、同時に複数の場所に存在することが可能であるなどともいわれ、

 

 

 

これらを踏まえた上で、祈りや遠隔ヒーリングについて考えると、遠く離れた人への治療も可能になると考えることが出来るかと思います。

 

 

私が初めてメタフィジカルの分野に興味を持ったのは、トランスパーソナル心理学の一つである、プロセス指向心理学というものでしたが、この創設者のアーノルド・ミンデル氏は物理学者でもありました。

 

その中で説明されていた量子の非局在性については、当時の私にとって思考で狭めてしまっていた世界がぱーっと広がるような開放感を齎す知識だったのをよく覚えています。